たんぱく質の働きとは? 不足するとどうなる? 基礎からわかる3つの役割

私たちの体をつくる「たんぱく質」。
そのはたらきや必要量、摂りすぎ・不足のリスクを3回に分けてわかりやすく解説しています。

▶️ 第1回|たんぱく質の働きとは? 基礎からわかる3つの役割
▶️ 第2回|1日のたんぱく質摂取量の目安は? 食材別たんぱく質量とバランスのとり方
▶️ 第3回|たんぱく質が不足・摂りすぎるとどうなる? バランスを崩すリスクと対策

この記事では、「たんぱく質の働き」について詳しく見ていきます。

たんぱく質ってどんな働きがあるの?

不足するとどうなるの?

健康や美容との関係を知りたい

こんな疑問に対して、薬剤師がわかりやすく解説していきます。

▼この記事でわかること▼

たんぱく質の働き・まとめ

・たんぱく質のはたらきは主に3つ

 ①筋肉や臓器、肌や髪の毛などの組織を構成

 ②酵素やホルモン、抗体として体の機能を調節

 ③分解されてエネルギー源となる

・不足すると筋力低下新陳代謝低下免疫力低下などのリスクあり

より詳しく知りたい方はぜひ最後まで読んでみてください。

目次

たんぱく質の働き①筋肉や臓器、肌や髪の毛などの組織を構成

たんぱく質のはたらきの1つ目は、筋肉や臓器などの組織を作ることです。

 

食べ物に含まれるたんぱく質はアミノ酸へ分解されて体内へ吸収されます。

その後、各組織に適したたんぱく質へと体内で合成されます。

お肉を食べると筋肉のもとになるのはイメージしやすいのではないでしょうか。

 

ただ、たんぱく質で作る体の組織は筋肉だけではないんです。

各臓器はもちろん、肌や髪の毛、爪などもたんぱく質から作られています。

美容に関係するコラーゲンもたんぱく質の1種!

たんぱく質の摂取量が不足すると各組織に必要なたんぱく質が供給されず、筋力低下肌荒れなどを起こしてしまいます。

そのため、健康的な肉体や美しい肌や髪の毛を維持するためにはたんぱく質が欠かせません。

たんぱく質の働き②酵素やホルモン、抗体として体の機能を調節

たんぱく質のはたらき2つ目は、酵素やホルモンなどを構成して体の機能調節に関わることです。

 

私たちの体の中では、各組織を正常に機能させるために酵素やホルモンなどがはたらいています。

たんぱく質はそんな酵素やホルモンを構成する重要な成分。

免疫機能に関わる抗体もたんぱく質からできています!

不足してしまうと、身体機能が正常にはたらかず免疫力も低下してしまいます。

感染症予防のためにもたんぱく質は大切です。

たんぱく質の働き③分解されてエネルギー源となる

たんぱく質のはたらき3つ目は、エネルギー源として利用されることです。

 

五大栄養素のうちエネルギー源となるのは、糖質と脂質とたんぱく質の3つです。

ただ、たんぱく質をエネルギー源として利用するのは最終手段。

エネルギー源として利用できる糖質や脂質がない場合に、筋肉などを構成しているたんぱく質を分解してエネルギーに変換します。

 

そのため、ダイエット中などに糖質や脂質を制限しすぎると、必要なエネルギー源を確保するために筋肉が分解され、筋力が低下する恐れがあります。

筋力が低下すると基礎代謝量が減り、やせにくい体に!

筋力の低下を防ぐため、ダイエット中でも糖質や脂質、たんぱく質をバランス良く摂ることが重要となります。

まとめ

今回はたんぱく質のはたらきについて学んできました。

改めてまとめです。

たんぱく質のはたらき・まとめ

・たんぱく質のはたらきは主に3つ

 ①筋肉や臓器、肌や髪の毛などの組織を構成

 ②酵素やホルモン、抗体として体の機能を調節

 ③分解されてエネルギー源となる

・不足すると筋力低下新陳代謝低下免疫力低下などのリスクあり

筋肉などを作ることやエネルギー源になることはご存知の方も多いかもしれません。ですが、身体機能の調節や免疫にも関わることは見落とされがち。

実際に僕もホルモンや抗体がたんぱく質からできていることは知っていても、たんぱく質不足が免疫力低下のリスクになることに知識が結び付いていませんでした。

健康のためにも美容のためにも重要な成分なので、普段の食事でも積極的にたんぱく質を摂って行けるといいですね。

食事だけでは十分な量を摂れない方は、プロテインもオススメです。

たんぱく質についてより詳しく知りたい方は▼こちらの記事▼もあわせて読んでみて下さい。

▶️ 第1回|たんぱく質の働きとは? 基礎からわかる3つの役割
▶️ 第2回|1日のたんぱく質摂取量の目安は? 食材別たんぱく質量とバランスのとり方
▶️ 第3回|たんぱく質が不足・摂りすぎるとどうなる? バランスを崩すリスクと対策

あわせて読むことで、「たんぱく質の基礎から応用まで」が一通り理解できます。

それでは、今回はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございました!

参考資料

たんぱく質 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

00_1_表紙_cs6_1220.indd (mhlw.go.jp)

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